中島央監督ワークショップ

中島央（なかじま・ひろし）
東京都生まれ。２００３年、サンフランシスコ州立大学映画学科卒業。
過去にアメリカ・ハリウッドにて、劇場長編映画２本、短編を１本発表。
全ての作品はアメリカ人のスタッフ・キャストで製作された英語作品である。
今まで国際映画祭で受賞・ノミネートした総計は２２にも上る。
（ヒューストン国際映画祭、メキシコ国際映画祭で受賞）

『Lily』、『シークレット・チルドレン』(FOX/NTTぷらら製作)は全米、ヨーロッパの映画祭で幅広く上映され、両作品とも日本全国で劇場公開され、現在はDVD化され、全国に流通している。また、全ての監督作品の脚本も自身で執筆している。現在は、第三作目となるハリウッド映画、初のサスペンス・スリラー作品の製作が決定しており、次回作は2018年に公開予定。

監督からのメッセージ

こんにちは！フィルムメイキングの過程の中で、最も僕が好きなパートは、俳優と一緒にシーンを作り上げていく瞬間です。なぜなら、僕が一人、部屋で書いた紙の上で書かれたセリフや物語に文字通り、生命を吹き込んでくれるのが、俳優だからです。だから、いつも現場で俳優の演技をモニターを通して見る時、僕の映画で演技をしてくれる俳優達に対して、僕は畏敬の念すら感じてしまいます。
観客にとっては、映画館やDVDで見る映画が完成品ですが、事、僕自身の作品に限って言えば、現場で俳優の演技を見た瞬間に、僕は映画が完成したような錯覚をいつも覚えています。そう、まさしく、映画とは、俳優が演技をした瞬間に始まり、完成される物なのです。言わば、俳優の存在こそが映画そのものの生命と言っても過言ではないでしょう。
…であるからこそ！ワークショップ当日に、皆さんにお会いできるのを今からとても楽しみにしています！僕達にしか作れない、皆さんの演技によって作られる、特別な"映画"が、僕の目の前で完成するのが、今から待ちきれません！みんなで思いきり楽しめる最高のワークショップにしましょう！

「Secret Children」(2014年)
近未来の先進国X。36年前に人間によって作られたシークレット・チルドレンと呼ばれる3万人のクローンが、1年前の政権交代で大統領に就任した独裁者が掲げた「クローン廃絶運動」によって迫害を受け、絶滅に追い込まれつつあった。レジスタンス活動をするクローンのカップルなど、クローンたちは生き残るためにイチかバチかの行動を起こすことにし……。
キャスト
オーガスト・コリエル　/　ジェイミー・ベルナデッテ　/　アリ・デ・ソーサ　/　サイモン・ソロズ　/　アリ・ハースタンド

「Lily」（2011年）
新進気鋭の若手脚本家として華々しくデビューを飾ったものの、長いスランプから抜け出せないヴィンセントは、同棲中の長年の恋人との実生活をベースにしたラブストーリーを書くことで起死回生を図ろうとする。ところが、ほどなくアイデアに煮詰まってしまい、その上ヴィンセントと恋人の関係にまで変化が生じてしまう。
キャスト
ジョシュ・ロング　/　レベッカ・ジェンセン　/　ジョン・ボーレン　/　ルアナ・パレルモ　/　キャリー・ラトルッジ