・昔は桃から生まれたとは限らない!
昔々あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんは山に柴刈りに、おばあさんは川に洗濯に。
おばあさんが川で洗濯をしていると、ドンブラコドンブラコと大きな桃が流れてきました。
おばあさんはその桃を、、、、食べました。
こうして進む桃太郎の物語だってあるんです。
いったいどうやって桃太郎が誕生するんでしょうね?
詳しくは本書で。
・お供がイヌとサルとキジとは限らない!
桃太郎は口承または御伽草子で伝えられた物語です。
ですから、伝える人によって物語が少しずつ変化しています。
桃を切ったら子供も切れちゃった。
おばあさんが桃を拾わずに終わってしまう。
他の童話とコラボさせて、お供が臼、蜂、牛糞、縄、どんぐり、というような話も。
昔の人も桃太郎をパロってエンタメしてたんですね。
・物語の発祥は岡山とは限らない!
桃太郎=岡山は日本中で定説となっています。
しかし、本当にそうなのかと歴史を辿っていくと、そんなこともありません。
実は、全国各地に、現在は大きく5カ所で発祥地として名乗りを上げています。
岡山県、香川県高松、愛知県犬山、奈良県田原本町、山梨県大月。
どの地も「桃太郎」を使って街おこしや地域おこしをしています。
桃太郎の物語は元気の源、桃太郎で日本が元気になっている証でもあります。
余談ですが、神木優はこの桃太郎の活動に関連して「やまなし大使」に就任させていただきました。
・桃太郎と赤ずきんとピノキオが手を繋いでいるイラストも残っている!
桃太郎は物語の性質上、戦争中に軍国主義を伝えるツールとして使われることもありました。
日本初の長編アニメーション映画は「桃太郎の海鷲」(1943年公開)で、桃太郎が鬼退治する物語です。
と言っても、桃太郎一行は日本、鬼はアメリカという設定です。
戦争中は、桃太郎がいろんな形で使われました。
例えば、日独伊三国同盟をアニメーション化すると、日本=桃太郎、ドイツ=赤ずきん、イタリア=ピノキオ。
これらのキャラクターが仲良く手を繋いでいるイラストなども残っています。
・トリがキジなのはちゃんとした理由がある!
イヌはイヌ、サルはサルなのにトリはなぜキジなのか。
そのルールだったら、トリはトリじゃないのか?とよく考えると疑問が出てきます。
例えば、イヌはパグ、サルはコモンマーモセットだったら、トリもキジで納得がいきます。
しかし、物語ではイヌとサルとキジなんです。
実はこれには非常に納得の行く理由があるんですが、これは是非、実際のエンタメで体感してください。
来年1月18日の本公演ではその演目もやりますので、是非お楽しみにお越しください。